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ユーザーガイド写真の編集黒

黒

プリセット、LUT、トーンカーブをすべて適用したあと、最後の段階で黒を調整し直します。フィルターのせいでグレーに浮いた黒を濃い黒に下げ、暗い部分にかかった青緑や茶色っぽい色味を取り除いて、すっきりした黒にします。中間の明るさと明るい部分はそのままにします。

こんなときに

  • フィルム、シネマティック、日本の空気感などのプリセットを適用したら黒がグレーに浮いて、写真がかすんで見えるとき。
  • LUT(ルック)を適用したら、髪、濃い色の服、日陰がくすんだグレーになったとき。
  • ライトパネルの 黒レベル を最後まで下げても、黒がそれ以上下がらないとき(黒レベルはフィルターより先に適用されるためです。下の「知っておくこと」を参照)。
  • 暗い部分に青緑や茶色っぽい色味がかかって、黒がすっきりしないとき。
  • 明るい部分や肌の明るさはそのままにして、暗い部分だけをくっきりさせたいとき。

メニューの場所

編集タブの黒パネル(黒の深さ・黒の色かぶり除去・1行の説明・自動ボタン)
作例の写真の人物はAIで生成したものです。

編集 タブ → ライト パネルのすぐ下にある 黒 パネル(半分塗られた円のアイコン)。

  • マスクにも同じ2つのスライダーがあります。マスク タブでマスクを選ぶと、下のほうの 彩度 の次の区切り線のあとに 黒の深さ · 黒の色かぶり除去 があり、その範囲にだけ加算されます(→ マスク)。
  • 上部バーの 自動 をクリックすると、黒が浮いている写真では 黒の深さ も一緒に調整します(→ 編集画面の概要 — 自動)。

スライダーとボタン

名前範囲既定機能
黒の深さ0 ~ 1000いちばん暗い部分を濃い黒に下げます。値が大きいほど、より明るく浮いた黒まで引き下げます(100 なら明るさ 30% 前後まで浮いた黒まで)。中間より明るい部分はそのままで、それより暗い部分だけコントラストが強くなります。ごく暗い端はなめらかに 0 へ近づき、つぶれません。
黒の色かぶり除去0 ~ 1000暗い部分にうっすらかかった色(青緑、茶色など)を取り除き、無彩色の黒にします。いちばん暗い所や、フィルターのせいでグレーに浮いた黒に強く作用し、日陰(明るさ 45% 前後)に向かうにつれて徐々に弱くなります。唇や赤い服のようにもともと色の濃い所はそのままにします。
自動(ボタン)——現在画面に表示されている画像(プリセット、LUT、トーンカーブまで適用した状態)で、いちばん暗い部分を測って2つの値を調整します。解析中はボタンが 解析中… に変わります。

パネル内の1行の説明: 「フィルター · LUT · トーンカーブをすべて通したあと、最後に適用します。グレーに浮いた黒は濃く、暗部にかかった色はきれいな黒にします。」

スライダーをドラッグする、ダブルクリックして 0 に戻す、Shift で微調整する、数値を直接入力するといった方法は、編集画面の概要 にあります。

操作手順

プリセットを適用したあとで黒を調整し直す(いちばんよくある順番)

  1. 先にプリセットを選びます

    プリセット タブで、気に入ったプリセット(例: 「曇りの日フィルム」)をクリックして適用します。黒がグレーに浮いているのがわかります。

  2. 編集 タブに移動します

    右パネル上部の 編集 をクリックし、ライト パネルの下の 黒 パネルを探します。

  3. 自動 をクリックします

    パネル右下の 自動 ボタンです。少しの間 解析中… が表示されたあと、黒の深さ · 黒の色かぶり除去 の値が入り、下部のステータスバーに「黒を合わせました(最も暗い部分 18/255 → 2/255、黒の深さ 24 · 黒の色かぶり除去 64)。元に戻せます。」のように、実際に変わった値が表示されます。

  4. 目で見ながら仕上げます

    濃すぎる場合は 黒の深さ を少し下げ、日陰の色がまだくすんでいる場合は 黒の色かぶり除去 を上げます。

  5. 補正前後を比較します

    写真の上の 左右比較(または Y)をオンにし、中央の線をドラッグしながら補正前と補正後を比較します。

自分で調整する

  1. 黒の深さ をゆっくり上げます

    髪、瞳、窓枠のように、本来黒いはずの所がくっきりした黒になるまで上げます。明るい空、肌、白いシャツが変わらないことを確認します。

  2. 黒の色かぶり除去 を上げます

    黒の深さとは関係なく、単独でも効きます。100 なら、暗い部分にかかった青緑や茶色はほとんどすべて抜けます。好みの程度まで抜けたら止めます。

  3. ヒストグラムを確認します

    編集タブのいちばん上の RGB ヒストグラムの左端が底のほうに寄れば、黒が下がっています。

一部分にだけ適用する(マスク)

  1. マスク タブでマスクを作るか選びます(例: 人物の頭のまわりに円形マスク)。
  2. 下のほうの 黒の深さ · 黒の色かぶり除去 を上げます。編集タブの黒の値に加算されて、その範囲だけがより深くなります(合計は最大 100 です)。

結果

黒パネルの自動補正の前後 — 補正前黒パネルの自動補正の前後 — 補正後前後

いちばん暗い所が 18/255 から 2/255 まで下がって、髪、目、濃い色のニットがくっきりと黒くなり、窓から入る光や肌、白い部分はそのままです。黒の色かぶり除去 64 が、日陰にかかった青緑の色味も一緒に取り除きました。

作例の写真の人物はAIで生成したものです。

シネマティックのプリセットに黒パネルの自動を適用した前後 — 補正前シネマティックのプリセットに黒パネルの自動を適用した前後 — 補正後前後

この写真はシネマティックのプリセットを適用しても、いちばん暗い所が 9/255 とすでに十分暗いため、自動は黒の深さを 0 のままにして、日陰にかかった青緑だけを取り除きました(色かぶり除去 63)。ステータスバー: 「黒を合わせました(最も暗い部分 9/255 → 9/255、黒の深さ 0 · 黒の色かぶり除去 63)。」

作例の写真の人物はAIで生成したものです。

同じ写真に黒の深さ 0・色かぶり除去 100 だけを適用した様子と、深さ 92・色かぶり除去 0 だけを適用した様子(2つのスライダーの役割の違いを示す比較)
作例の写真の人物はAIで生成したものです。

知っておくこと

プリセットを適用してからクリックしましょう

黒パネルの 自動 は「今画面に表示されている画像」を解析します。プリセット、LUT、トーンカーブを変えると黒がまた浮くことがあるので、変えたあとにもう一度クリックしてください。

ライトパネルの 黒レベル と組み合わせて使う

黒レベルはプリセット、LUT、トーンカーブよりも先に暗い端を調整し、黒パネルはそれらをすべて通ったあとで黒を引き下げ直します。フィルターを適用していない写真は黒レベルだけでも十分で、フィルターを適用した写真は黒パネルで解決します。

ステータスバーの数値の読み方

「最も暗い部分 18/255 → 2/255」は、写真のいちばん暗い部分(全体の 0.5%)が、0〜255 の明るさの段階のどこにあって、どこへ移ったかを表します。0 に近いほど黒くなります。

暗い部分だけが深くなります

黒の深さを上げても、中間より明るい部分はそのままです。写真全体を暗くするには、ライト パネルの 露光量 を使ってください。

色かぶり除去は暗い所にかかった色にだけ働きます

そのため、グレー調のプリセットのように暗い所がすでに無彩色の写真では、違いは小さくなります。唇、服、濃く染めた髪のように、もともと色の濃い所もあえてそのままにします。

自動は現在の値に関係なく新しく解析します

自分で入力した値があっても、自動の値に変わります。いちばん暗い所がすでに十分黒い場合は、黒の深さを 0 のままにして、暗い所にかかった色だけを取り除きます。取り除く色もない場合は、「黒はすでに十分暗いです(最も暗い部分 N/255)。そのままにしました。」と知らせ、自分で入力しておいた値をそのまま残します。

上部バーの 自動 との違い

上部バーの 自動 は、明るさやコントラストと一緒に 黒の深さ だけを調整します。黒の色かぶり除去 まで調整するには、黒パネルの 自動 をクリックしてください。また、上部バーの自動をもう一度クリックすると、黒の深さは新しく決め直されます。

適用の順番

黒は、プリセット、LUT、トーンカーブ、カラーグレーディング、マスク、ディテールまですべて適用したあと、効果 の周辺光量補正と粒子の直前に適用されます。そのため、周辺光量補正で暗くした四隅は、黒の深さの影響を受けません。

  • 自動の解析中にほかのスライダーを動かすと、その自動の結果は破棄されます。解析中… が終わるまで待ってください。
  • Ctrl+Z を1回押すと、自動を適用する前に戻ります。

よくある質問

ライトパネルの 黒レベル と何が違いますか?

黒レベルはプリセット、LUT、トーンカーブより先に適用されるため、そのあとでフィルターが黒を再び浮かせると効果がありません。黒パネルはいちばん最後に適用されるので、フィルターのせいで浮いた黒を引き下げ直せます。

トーンカーブの暗い側に点を打って引き下げるのと同じですか?

似ていますが、トーンカーブは LUT より先に適用され、点の打ち方によっては中間の明るさまで一緒に変わります。黒パネルは LUT のあとで暗い部分だけを調整し、中間より明るい部分はそのままにします。

黒の色かぶり除去 を 100 まで上げたのに変化がありません。

その写真の暗い部分に、色がほとんどかかっていないという意味です。先に 黒の深さ を上げると、色かぶり除去が適用される範囲が広がります。

唇や赤い服がグレーになりませんか?

もともと色の濃い所には触れないようになっています。うっすらかかった色のような薄い色だけを取り除きます。

プリセットとして保存したり、ほかの写真にコピーしたりできますか?

はい。黒の値は ライト のまとまりに含まれます。補正をコピー のあと、貼り付けウィンドウで「ライト」を選ぶか、マイプリセットを保存するときに「ライト」を選ぶと一緒に入ります(→ プリセット)。

複数の写真にまとめて自動を適用できますか?

1枚で自動で合わせた値を 補正をコピー して、複数の写真に貼り付けてください(→ 編集画面の概要)。

関連項目